阪神・前川 背水の決意 出場機会増狙いオフから一塁守備に取り組み 立石ら同学年ルーキーに「負けないように」

 阪神の前川右京外野手(22)が7日、兵庫県姫路市の山陽中学校で行われた「第4回はりま少年少女野球教室」に参加し、今季終盤から経験した一塁守備をオフから準備し、春季キャンプに臨む考えを明かした。新加入のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=ら同学年のルーキーにも対抗心を燃やし、背水の覚悟で来季へ向かう。

 5年目に向け、前川は悲壮感をにじませながら決意を固めた。

 「確実に(背水の陣)ですね。やらないと終わっていくだけ。とにかく結果を出すためにって考えています」

 今季は69試合で打率・246、48安打、1本塁打と、不本意な結果だった。「試合に出なければいけない。出たい」と悔しさをあらわにした。「この2カ月は頭も心も整理して。出たいだけでは今年みたいになる」と反省の言葉を繰り返した。

 悔しいシーズンだったが、収穫もあった。今季は実戦で一塁の守備を経験。1軍は1試合だけだったが、2軍では守備機会を積み重ねた。「できて絶対損はない。行けって言われたときにできるように準備してキャンプインしたい」。キャンプ直前にファーストミットを受け取った今年1月とは違い、今オフは本職の外野だけでなく一塁守備の練習に取り組む構えで「試合に出るためにはいろんなこともしなければいけない。頑張ります」と覚悟を示した。

 打線は1番から5番までが盤石で、6番以降は流動的とみられる。「(競争へ)入っていかないといけない。レギュラーとして出ないとこの世界では戦っていけない」と真っ向勝負を挑む。「まず自分との勝負に勝たないと。人との競争に入っていけない」とこの期間は自らを見つめ直す。

 立石ら大型ルーキーも加入する。同学年のライバルの存在は前川にとって大きな刺激だ。「高校から(プロに)先に入らせてもらっている。大卒1年目に負けないように」と闘志はむき出しだ。

 この日は姫路市の少年少女野球チームの子どもたちへスキルをたたき込み、交流を楽しんだ。「パワーをもらいつつ、一緒に野球ができる。野球を楽しむ姿を直接見させていただいた。僕も野球を全力で楽しんで必死にやらないと」と決意を新たにした。「危機感は常にある。年々やらないとっていう気持ちは強くなってます」。悔しさを乗り越え、来季こそ飛躍の年にしてみせる。

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