阪神・高寺&前川いきなり猛アピ打!フェニックスL開幕 白熱CS左翼争い 藤川監督「いい方向に向かっている」
「フェニックス・リーグ、ハンファ1-9阪神」(6日、アイビースタジアム)
ポストシーズン出場を狙う若虎がいきなり火花を散らした。秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」が6日、宮崎県内で開幕。阪神は左翼候補の高寺望夢内野手(22)、前川右京外野手(22)らが結果を残し、韓国・ハンファ戦に9-1で大勝した。指揮を執った藤川球児監督(45)も活躍ぶりを評価。15日から始まるCSファイナルSへ、出番を争う戦いが始まった。
暑さが残る南国で始まった、熱いアピール合戦。左翼を争う候補選手の躍動に、藤川監督は充実感をにじませた。
「CSに向かって選手たちがパフォーマンスを残そうと思ってやってるのは、必ず結果に表れてきますから。いい方向に向かっていると思います」とハイレベルな競争に笑顔を見せた。
インパクトを残したのは高寺と前川だ。まずは“共演”で先制点を奪取した。
初回、1番・高寺が相手右腕の初球の直球をたたき、左中間への二塁打を放った。「分からないピッチャーで、1打席目に初球を打てたのは良かったです」。積極的な姿勢は藤川監督の目にも留まった。「準備をきっちりしてゲームに臨んで、いいスタートでしたね」と評価した。
ライバルも負けていない。2死一、三塁で前川が外角スライダーを引っ張って右前へ先制適時打。「思い切って打ちにいけた」。高寺同様、対戦したことがない投手に対して早いカウントから仕掛け、結果につなげた。
高寺は二回無死満塁でも1ボールから右前へ追加点となる適時打を放った。「当たりも良かったので」とアウトになった打席を含め、内容には納得した様子。「シーズンの延長だと思ってやっている」と高い集中力で、試合に臨めている。
前川は2打席目以降に当たりが出なかったが、「結果より内容で納得できた打席を増やして、CSに入りたい。タイミングの取り方は修正しないといけない」と次戦以降の修正を誓った。
チームには2人以外にもポストシーズンでの左翼を狙う選手は多い。この試合は一塁で先発した小野寺が2安打1打点。熊谷は途中出場し、八回1死一塁で左前打を放った。中川は八回1死一、二塁から代打で登場。遊ゴロ併殺打に倒れたが、左投手には強さを誇る。15日から始まるCSファイナルSまで、激しいアピール合戦が繰り広げられることになりそうだ。
チームは1軍選手も多く帯同する中で、フェニックス・リーグ開幕戦を15安打9得点の大勝スタート。「意味のある一日になったと思いますね」。藤川監督にも確かな手応えが残った。
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