阪神・藤川監督が高寺に苦言「お子ちゃまレベル」「逃げてんじゃない」バント失敗、アウト後の姿も厳しく指摘

 「阪神3-2巨人」(30日、甲子園球場)

 阪神が接戦を制し、連敗を2で止めた。2年ぶりのリーグ優勝に向けたマジックナンバーを2つ減らして「9」。ついに一桁台に突入した。

 五回に熊谷が冷静に押し出し四球を選び、決勝点。リリーフ陣も踏ん張り1点差勝利し、藤川監督は「やっぱり頼りになる選手たち、それからファンの方々も含めていいゲームになったと思いますね」と振り返った。

 価値ある勝利の一方で、指揮官は一瞬の隙も許さなかった。「修羅場をくぐり抜けている選手はそれが当たり前なんですけど、何回も言いますけど、それ以前のお子ちゃまレベルの選手も多いですから」と言及したのは六回無死一塁の場面。代打で登場した高寺が送りバントを失敗し、投飛に倒れた。

 高寺はアウトになる前に走るのをやめており、投手がワンバウンド捕球すれば併殺を取られる可能性もあった。このプレーに、藤川監督は「単純にバントのフライが上がって走ってないとか」と指摘。アウト後の高寺の様子にも触れ、「その後、1軍の選手と同じように後ろに下がってしまって。自分は逃げてんじゃないと。僕は最高の選手を送り込んだつもりで、グラウンド上に立ってもらっているので。その選手が自分のプレーに少しうまくいかないからって下がっているようではこのチームじゃ戦えないよと」と苦言を呈した。

 2軍を含めてチーム全体の反省として、「それは自分の責任ということで、タイガースの1、2軍のスタッフを含めて全員で反省していきたいと思います」と引き締めた。

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