阪神・及川 日本記録&球児に並んだ17戦連続ホールド 指揮官を「抜かせるように頑張ります」

 「DeNA2-2阪神」(23日、横浜スタジアム)

 積み重ねてきたものが、大きな勲章となった。阪神・及川雅貴投手(24)が球史に名を刻んだ。ただ、謙虚さは変わらなかった。

 「うれしいですけど、本当にいろんな人に助けてもらいながらの記録なので、感謝の気持ちを忘れずに」

 同点の七回に登板。先頭の林に対しフルカウントとなったが、最後は内角への142キロカットボールでバットに空を切らせた。ここで降板し、藤川監督が現役時代に記録したNPB最長タイの17試合連続ホールドを達成。21試合連続ホールドポイントで藤川監督の持っていた球団記録も塗り替えた。ホールド数で指揮官に並んだことには「監督っていうタイミングで達成できたっていうのはすごくうれしい」と笑顔。続けて「抜かせるように頑張ります」と力強く誓った。

 及川にはずっと持ち続けている思いがある。「プロに入る前から安定感のあるピッチャーになりたいと思ってやっていた」。今季はそれを見事に体現している。リリーフ陣では唯一、開幕から一度も抹消されていない。勝ちパターンとして腕を振り続けてきた。

 離脱や休養もなく、ここまで来られていることに「今年は自分なりにコンディションを整えたりできている」と胸を張る。トレーナーの力も借りながら、日々のマウンドに臨んできた。登板数はリーグトップの65試合。疲労がないわけではないが、それ以上の喜びがある。「投げたくても投げられない年もあったので、その幸せはずっと感じてますね」と笑った。

 この日達成した記録はあくまで「通過点」。及川はすでに先を見据えている。「年間通してチームの戦力になることを、1年だけでなくずっと続けていけば一流選手に近づいていけると思うので、続けられるようにやっていきたい」。まだ満足するには早い。慢心なく、貪欲にどこまでも上を目指していく。

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