阪神・福島“近本打法”で初スタンドイン本塁打 母の前で2号「見ていてくれてよかったです」

 「ウエスタン、くふうハヤテ0-5阪神」(17日、ちゅ~るスタジアム清水)

 俊足巧打が売りの男が長打力を見せつけた。阪神・福島が2号2ランを放ち、打線をけん引した。

 三回、1点を先制し、なおも2死一塁で打席へ入った。相手右投手が投じた直球を完璧に捉えた。ライナー性の打球は勢いを落とすことなく、一直線に右翼フェンスを越えていった。「甘い球を狙って打とうと思ったら、インハイに来たので叩いた感じです」。観客を置き去りにするほどの強烈な打球速度。地鳴りのような歓声は着弾後に遅れて響いた。

 昨秋に台湾で行われたウインターリーグでは柵越えを記録したが、シーズン中のスタンドインはプロ入り初。前日に食事をともにし、埼玉から駆けつけていた母の前での記念弾。「見ていてくれてよかったです」と満足げに笑った。

 6月から近本を参考にして、右足を大きく上げてタイミングを取るフォームへ改良した。「今までは左足が乗れてなくて力のない打球が多かった」。軸足にしっかりと体重を乗せることで、強烈なパワーを生み出した。「ヒットでも四球でもいい。塁に出てかき回すのが僕の仕事。今日の本塁打は忘れて、盗塁王争いを制したい」。目標は今オフの支配下登録。ブレずに自らの仕事を全うする。

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