阪神・小幡 遥人救った!苦手だった中継プレーで華麗に捕殺「僕というよりは2人かな」高寺&坂本に賛辞

 6回、高寺からの送球を受け、素早く中継して、佐々木をタッチアウトにした小幡(撮影・市尻達拡)
 6回、中村奨の左前打を捕球し、素早く小幡につなぐ高寺(撮影・市尻達拡)
 7回、二走佐々木をタッチアウトにする坂本(撮影・北村雅宏)
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 「広島0-2阪神」(13日、マツダスタジアム)

 阪神・小幡が華麗な中継プレーで高橋を、そしてチームを救った。2点リードの六回2死二塁。高橋が初めて背負ったピンチだった。中村奨に左前打を許し、二走・佐々木は一気に本塁を狙った。

 左翼・高寺からの送球を、小幡は左翼寄りの芝生部分で捕球。素早く捕手・坂本へ送球した。「ワンバンをしっかり投げて、ラインを外さないようにと思って投げました」。やや三塁ベンチ方向にそれたが、坂本がうまく捕球し、佐々木にタッチ。アウトの判定に坂本はガッツポーズで喜んだ。すぐに広島の新井監督からリクエストがあり、リプレー検証となったが判定は覆らず。好守で失点を防ぎ、広島の反撃を許さなかった。

 今季は守備でも多く貢献している小幡だが、田中内野守備走塁コーチは「カットプレーは3年ぐらい前まで苦手だった。ファームにいた時は真っすぐボールを投げられなかった」と明かす。そんな若手時代の経験も糧にしたこの日のプレー。「チームの内野手で一番肩が強い」と田中コーチが語るように、小幡の強肩がチームを救っている。

 ただ、小幡は「(高寺)望夢が捕って早く投げてくれて、誠志郎さんがナイスカバーをしてくれたので。僕というよりは2人かなと思います」と謙虚に話した。武器の強肩と守備範囲の広さ、判断力を生かして、これからもチームを救っていく。

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