阪神 小幡が師匠のように慕う球界レジェンド 大きな背中に一歩ずつ
「巨人1-2阪神」(20日、東京ドーム)
阪神・小幡竜平内野手(24)が二回に先制の右越え1号ソロ。四回には右犠飛で貴重な追加点をたたき出した。球団史上初となる前半戦での巨人戦勝ち越しに導いた成長著しい若武者には、書籍も購入するほど慕う球界のレジェンドがいる。
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昨年10月2日、小幡は横浜へ向かう新幹線の中で動画をかじりつくように見ていた。師匠のように慕い、希代のヒットメーカーでもあるヤクルト・青木の引退試合。「買いましたよ」と書籍の「青木世界観」も購入するほど慕っていた。
同じ宮崎の高校出身という小さな縁から、深い付き合いに発展。忘れられない一日がある。「ナイター終わりにテレビ通話をしたのが印象的ですね」。3年ほど前だったという。打撃フォームの動画を送ると、構えや力の入れ方など細部まで助言をくれた。「疲れているはずなのに」。今も根底には青木の教えがある。
青木は海も渡り、常に一線級で戦った。「目指すべき選手だなと思います」。今年も故障で離脱はあったが、ついに不動の定位置をつかもうとしている。師匠は自身より約10センチも身長が低いのにパンチ力があった。この日の一発は少し重なる部分もあった。青木さん、小幡が一歩ずつ大きな背中に近づいています。(デイリースポーツ・今西大翔)
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