阪神・熊谷 5年ぶり遊撃スタメン満点回答「なんとか爪痕を残そうって」7年ぶりマルチ&3年ぶり打点
「阪神8-2オリックス」(7日、甲子園球場)
約5年ぶりに遊撃でのスタメン抜てき。阪神・熊谷が攻守で躍動し、満点回答を出した。「なんとか爪痕を残そうって、それだけを考えてたので、良かった」と目を輝かせた。
1点リードの七回1死。「まずは塁に出る」という強い思いで宮城の初球にセーフティーバントを敢行。大城の一塁ベースカバーが遅れ、見事に内野安打を勝ち取った。この一打が近本の右線適時二塁打を呼び込んだ。
さらに八回2死一、二塁では阿部の145キロ直球を詰まりながらも左前適時打とし、22年10月2日のヤクルト戦以来、3年ぶりの打点をマーク。これで18年6月30日のヤクルト戦以来、7年ぶりのマルチ安打も記録した。
「緊張していたけど、ファーストプレーでほどけたので良かった」。遊撃では20年10月23日の巨人戦以来となるスタメン。二回1死一、二塁で遊ゴロ併殺を完成させて一息つくと、その後も堅実な守備でチームを支えた。
今季は悔しい開幕だった。2月末に足を痛めて2軍スタート。立場が確約されていない熊谷にとっては厳しい時間だった。それでも全体メニューに復帰すると「やっと野球ができてうれしい」と笑顔を見せた。朝早くにグラウンドに出向き、最後まで練習に励む。「(痛めた足は)全然怖さはない。次はもう筋が切れてでもやろうかなって」。今年に懸ける思いの強さがプレーに表れた。
「今日に限らず、また継続していきたい」。2試合連続先発出場し、2試合連続安打。頼れる男が虎にいる。
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