阪神・門別 甲子園での初先発初勝利 高校時代に憧れた夢舞台「甲子園ってすごい」「揺れるんです」
「阪神1-0DeNA」(28日、甲子園球場)
憧れの場所で、また1つ記念のボールが増えた。阪神・門別啓人投手(20)が甲子園で初先発。粘りに粘って聖地初星をつかんだ。
「初先発で勝てて素直にうれしいです」
幾度のピンチにも踏ん張った。二回は2死満塁でケイを二ゴロ。三回は1死二、三塁でオースティンを浅い右飛、続く宮崎を遊ゴロ、四回は2死二塁で再びケイを三飛とした。「失投がないように、強気に投げました」。五回2死満塁でも蝦名を左飛に打ち取り、先制点を与えず。5回8安打無失点で中継ぎ陣につないだ。
東海大札幌時代は甲子園出場経験がなく、ずっと夢見たマウンドだった。今春のセンバツに母校が出場した際は、スタンドから観戦。聖地をホームとするチームに入った左腕は、恩師の大脇元監督にこう言った。
「甲子園ってすごいんですよ。人の数もすごいし、揺れるんです」
甲子園でプロ初登板したのが昨年4月19日・中日戦の7点リードの九回。「1球コールとかもあって、声援がすごくて。絶対プロじゃないと経験できないことだろうなと思った」。今までに体験したことのなかった超満員の甲子園の大歓声が忘れられなかった。
入団時には「甲子園という舞台でタテジマを着て活躍できれば一番いい」と宣言。今でも夢舞台であることは変わらない。「野手陣、中継ぎ陣、先輩方みんなに助けられた」と感謝しながらつかんだプロ2勝目だ。
お立ち台では「ここから日本を代表するような投手になるので応援よろしくお願いします」とビッグマウスで虎党を沸かせた20歳。1週間後の故郷・北海道での一戦にも「投げたいっす」とはにかんだ。
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