「阪神１－０ＤｅＮＡ」（２８日、甲子園球場）

　阪神・門別啓人投手（２０）が甲子園で初先発し、８安打を浴びながらも５回無失点。粘りに粘って聖地初星をつかんだ左腕の素顔を担当記者が明かした。

　門別は試合前練習中のグラウンドでよく藤川監督と言葉を交わしている。４月１９日の甲子園でも長い時間、談笑する２人の姿があった。左腕にとっては両親よりも年上の指揮官。２４歳差の２人は一体何を話しているのか。門別は「ただの雑談です」とはにかんだが、内容は意外なものだった。

　「『趣味、何？何が好きなの？』と聞かれました」。指揮官が振った話題は野球ではなく、プライベートの話。門別は「今年のオフに車が買えるので、最近めっちゃ車を見ています」と答えたという。１年目が終了したオフに鳴尾浜から教習所に通い、昨年は免許をゲット。高卒３年目のオフから車を持つことが許可されるため、ワクワクしながら車探ししている近況を指揮官に報告していたというわけだ。

　「本当に普段からそんな感じです」と、藤川監督はいつもたわいもない話で和ませてくれるという。おっとりとした雰囲気の門別だが、欲しい車は渋くてかっこいい「アメ車」。今度は「この車に決めました！」と指揮官に報告する姿が見られるかもしれない。（デイリースポーツ阪神担当・山村菜々子）