阪神守乱 ミスの連鎖 今季ワースト4失策で8失点大敗 岡田監督「出たら一気に出るな」

 4回、武岡のゴロをファンブルする木浪(撮影・北村雅宏)
 4回、西川の中飛を処理した近本からの返球を中継した木浪は悪送球を犯す(撮影・北村雅宏)
 7回、長岡の打球を後逸する木浪(撮影・北村雅宏)
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 「阪神2-8ヤクルト」(26日、甲子園球場)

 今季ワースト4失策と守備が乱れ、先発の青柳晃洋投手(30)も踏ん張り切れず、2分けを挟んだ連勝は7でストップした。阪神・岡田彰布監督(66)は「出たら、一気に出るな」と、ミスの連鎖を淡々と振り返った。ずっと勝ち続けることはできない。切り替えて次戦からまた、再進撃といきたい。

 ゴールデンウイーク初日のスタンドが騒然となった。1試合4失策が全て失点に結びつき、今季ワースト8失点で大敗。岡田監督は「ホンマ(失策が)出たら一気に出るなあ」と渋い表情だ。

 悪夢の始まりは0-2の四回だ。無死一、二塁から武岡の打球を遊撃・木浪がファンブル。一塁送球も間に合わず。今季初の失策でピンチを広げてしまった。

 「あの打球でゲッツーは取れへんよ。そんなん慌てる必要ないねん、一つでええねん。相手の足とか考えたらなあ。次ピッチャーやのに」

 岡田監督はあわよくばのプレーを嫌う。武岡の走力、次打者が投手の小川であることを考えれば確実に一つアウトを取ってほしい場面だった。

 青柳は小川に押し出し四球。西川に中犠飛を許すと、予期せぬプレーで傷口を広げてしまう。近本の送球を中継した木浪は本塁送球を諦めたはずが、ボールを地面にたたき付ける形となり、ボールは一塁側へ転々。それぞれ進塁を許し、結局、この回3点を失った。

 攻撃面でも手痛いミスが出た。4点を追う五回、ノイジー、佐藤輝の連打の後、坂本がバント失敗。高めの球を一塁前に転がし、ノイジーは三塁で刺されてしまう。2死後糸原がタイムリー。代打策は的中したものの、指揮官は表情を曇らせる。

 「高めのボール球やろ。ランナー、スタート切れんて。自分だけのバントじゃないんやからなあ。それやったら完璧のバントせなあかんわ」

 悪循環は断ち切れない。六回は大山が村上の打球をトンネルし、7点目を献上。七回には木浪の1試合3失策目となる後逸からピンチを招き、リードを広げられた。

 「(糸原の適時打から)もう1点、2点取って3点差、2点差やったら全然分かれへんから」

 追い上げる展開に持ち込めず、連勝は7でストップ。2位・巨人も敗れ首位の座は変わらない。負の流れを振り払って、2戦目に臨む。

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