【藤田平氏の眼】14打席連続ノーヒットの阪神・森下 強引さが目立つ 少し意識変えることも必要

 「阪神タイガース2-0東京ヤクルトスワローズ」(26日、甲子園球場)

 阪神が2006年以来となる球団史上3位タイのシーズン84勝目を挙げた。打っては4番・大山が四回、左翼スタンドへ突き刺す決勝の16号2ラン。前日、岡田監督から苦言を呈されたが、そのゲキに応えた。17試合ぶりの1番で起用された森下は4打数無安打。14打席連続ノーヒットの現状にデイリースポーツ評論家の藤田平氏は「少し意識変えることも必要」と指摘した。

  ◇  ◇

 大山の本塁打はフルカウントからの真ん中付近の真っすぐを打ったもの。ヤクルトバッテリーのミスともいえるボールではあったが、それを仕留めたところは見事だった。

 まだ本調子ではないが、大山には経験があり、修正できるバッターなので、CSに向けてそれほど不安は感じない。気がかりなのは森下だ。今は強引さが目立つので、少し意識を変えることも必要かもしれない。

 例えば練習から、外のボールは右方向に素直に打ち返して、内角に来たボールを引っ張りにいくことを、より重視してもいい。もちろん、彼の中で考えていることかもしれないが、そういったことを意識していけばいいのではないか。

 今後はCS、日本シリーズという短期決戦だ。対戦相手もシーズンを踏まえて対策を練ってくるだろうし、今の感じのままでは苦しくなる。1年目ながら、大事な局面で打ってきた印象度というのは強い。その中で、より打てる確率を上げることを考えていってもらいたい。

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