阪神・才木「爆睡」して迎えた「アレ」の日 先発はむしろ「ラッキー」 9・14の舞台裏を語る
9月14日・巨人戦(甲子園)で18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神。先発の大役を託されたのは才木浩人投手(24)だった。優勝の余韻も残る中、その舞台裏をデイリースポーツに明かした。
10連勝でマジック「1」となり、任された優勝の懸かるマウンド。普通なら緊張してもおかしくないが「爆睡かましてました」と才木はいつも通りに朝を迎えた。大事な一戦の先発をむしろ「ラッキー」だと捉えていた。
独特な雰囲気が漂う甲子園。いつも以上に感じる地鳴りのような大歓声に、自然と力が入った。初回先頭・長野との勝負から155キロを計測。「まあ力みはありましたね」。ただ、そんな大声援が後押しになったという。
「いつもより数倍めちゃくちゃ大きい歓声だったので、それが背中を押してくれたというか。すごく頑張れた原動力だと思います」
堂々の7回1失点。降板後はベンチで仲間たちと声援を送り続けた。「ベンチではみんながこう前のめりで。全員で戦っている感じがすごくありました」。今まで以上に感じた仲間との一体感。優勝の瞬間は、笑顔でマウンドへ駆け出した。
ビールかけは無礼講モード!?「ゴーグルつけてても意味ない。顔面痛いっす」と苦笑いの才木。岡田監督にも遠慮なくビールをかけに行き、「来いよ」と待っていた先輩の西勇にも「思い切り顔面にかけました」としてやったりの表情。「何度も優勝を味わいたい」-。思いは強くなった。
現在、8勝で次回登板は22日・ヤクルト戦(神宮)。初の2桁勝利も狙える位置だ。CSを突破すれば、自身初の日本シリーズだ。「日本シリーズでも、優勝時に先発をした経験が生きてくるんじゃないかな」。まだ見ぬ大舞台を、才木は待ちきれない様子だった。
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