阪神5連勝でM22 森下V弾「最高の結果」 球団史上最多ロード17勝 3年連続巨人戦勝ち越し

 「読売ジャイアンツ1-8阪神タイガース」(25日、東京ドーム)

 もう、どうにも止まらない。岡田阪神が今季4度目の5連勝で、優勝マジックを22とした。森下翔太外野手(23)が先制の左越え6号2ランを含む2安打3打点で打線に火を付けた。3年連続の巨人戦勝ち越しを決め、夏のロードで球団史上最多の17勝目。18年ぶりの“アレ”に向けて、真夏の虎が加速度を増している。

 森下は確信した。軽々と舞い上がる白球はまるでピンポン球のよう。爽快に放たれた放物線に虎党は酔いしれた。

 「真っすぐを打てないと打ち崩せないと思った。最高の結果だったと思います」

 両軍無得点で迎えた三回2死二塁。宿敵のエース・戸郷のど真ん中直球を強振した。左翼スタンド上段に突き刺さる15日・広島戦(マツダ)以来、34打席ぶりの6号2ラン。あと少しで看板直撃となる特大の一発を放った。

 アマチュア時代から抱えていた劣等感も、このアーチで晴れただろう。高卒でプロ入りした戸郷とは同じ2000生まれで同学年。自身も高卒プロ入りを目指していたものの、「上位指名はないだろうと。それで大学進学を決めた」と東海大相模高3年時にはプロ志望届を出さず。先に夢の舞台で活躍する戸郷の背中を追いかけてきた。

 戸郷が成り上がっていく姿はテレビ画面越しで目に焼き付けていた。「絶対に負けたくない。対戦した時は必ず打っていきたい」。仮契約時にはすでにライバル視。この試合までは8打数1安打、打率・125と抑えられていたが、一振りでトラウマを植え付けた。「ずっと抑えられていたので。いいホームランを打つことができてよかった」。同世代のトップを走る右腕から放った一発は、格別の味がした。

 チームは球団史上最多を更新する長期ロード17勝目を挙げ、3年連続の巨人戦勝ち越しが確定。優勝マジックは「22」と、また一つ減らした。「1勝しとけば3連敗はなくなる。カードを勝ち越せるように明日で決めたい」と星勘定もばっちり決め、アレへの道筋を立てた。

 五回無死一塁では中前打、5点リードの六回1死三塁ではスタンド手前まで運ぶ左犠飛を記録、22日・中日戦(京セラ)で20打席ぶりの安打を放って以降、9打数5安打、打率・556。再び着火した森下のバットは、しばらく止まりそうにない。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス