阪神・佐藤輝 2軍落ち即3安打 「プレー以外も見られている」準備も全力疾走もきっちり

 2回、中堅フェンス直撃の三塁打を放つ佐藤輝(撮影・関谷文哉)
 栄枝らと談笑する佐藤輝(左端)
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 「ウエスタン、中日1-13阪神」(25日、ナゴヤ球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(24)が25日、出場選手登録を抹消された。6月は出場16試合で打率・179、1本塁打、8打点だった。代わりに熊谷が1軍に昇格する見込みとなっている。

 ルーキーイヤーの21年9月以来となる佐藤輝の2軍再調整。そこには、大きな意味が込められていた。試合後、取材に応じた背番号8が語ったのは、前日に横浜で平田ヘッドコーチら首脳陣と交わしたやりとり。真剣な表情で明かした。

 「『プレー以外のところも見られているぞ』と言われたので。そういうところもしっかり頑張りたい。しっかり一から初心を忘れないように頑張ります」

 平田ヘッドも「若いヤツも佐藤の練習を見ているので、そういうところも意識せなあかん。そういう選手なんだから」と言及。「1軍で必要じゃないから、ファームに行っているだけ」と厳しい口調だったが、誰からも一目置かれる選手となるために、自覚を促すような言葉をかけた。

 この日は試合前練習から一切、気を緩めることなく取り組んだ。その姿に和田2軍監督は「試合のための準備も怠らず、ゲームでも攻守交代、一塁まで全力疾走をゲームセットまでしっかりやったんじゃないか」と声を弾ませた。「白い顔が真っ黒になってもう一回、1軍の舞台で勝負できる、呼んでもらえるように」と変わり身に期待する。

 試合では、二回先頭の第1打席でアルバレスから放った中堅フェンス直撃の三塁打を含む3安打。「もうやることをやるしかない。前だけを見て、しっかり頑張ります」と10日間での最短昇格を目指し、気持ちを切り替えている。

 27日からの2軍・北陸遠征にも帯同を予定。岡田阪神のアレに欠かせない存在だ。目の色を変えて野球に取り組み、最高の状態で1軍に復帰する。

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