阪神・青柳 112球雨中の熱闘も無念 村上、山田無安打封じも七回オスナに1泣

 「阪神1-3ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 雨上がりの夜空に消えた打球を無表情のまま見つめた。今季2勝目は目前でお預け。阪神・青柳晃洋投手(29)は悔しさをにじませた。

 「七回を任せてもらった中で、先頭の初球でホームランを打たれたところが悔やまれます」

 6回100球を投じた中、1点リードの七回もマウンドに上がった。だが、先頭ヤクルト・オスナの初球だ。スライダーが甘く入り、中堅左へ痛恨の同点ソロを被弾。それまで本塁を守り続けていただけに、悔やまれる一球となった。

 この日は朝から雨が降り続き、“雨柳さん”の本領発揮。悪天候に苦戦しながらも、懸命に腕を振った。初回は1死から宮本に中前打を献上したが、続く山田を中飛、村上を左飛と相手の主軸を打ち取って上々のスタート。降雨による中断を挟んだ二、三回はいずれも三者凡退に抑えた。

 ピンチを背負っても持ち味を発揮した。四回には2四球などで1死一、二塁と危機を招いたが、オスナを低めツーシームで遊ゴロ併殺。五回には味方失策も絡んで再び1死一、二塁とされたが、後続を断った。

 最大の警戒ポイントに挙げていた村上にも仕事をさせなかった。昨季の対戦成績は1本塁打を浴びるなど12打数4安打、打率・333と苦しめられた相手主砲。この日は1四球を与えたものの、2打数無安打に。六回2死では外角高めツーシームで空振り三振に仕留めた。7回112球を投じて4安打1失点。「良いプレーに助けられながら何とかゼロでいけた」。甲子園開幕戦を白星で飾ることはできなかったが、先発の役目は全うした。

 王者・ヤクルトとの対戦に「そこに勝たないと上に行けない」と気合十分で臨んだ右腕。悲願の“アレ”へ向けて、次こそ強敵を封じ込める。

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