【中田良弘氏の眼】阪神・才木が見せた巧みなフォークの使い分け
「阪神6-2DeNA」(2日、京セラドーム大阪)
阪神の先発・才木はフォークの使い分けが効いた。追い込んでから三振を取りにいくウイニングショット。そして、ボール先行となった状況からカウントを取りにいくフォークを使い分けられていた。
才木のフォークに対し相手打者が抱くイメージは空振り三振を狙いに低めへ投じる軌道だろう。その相手の意識を利用して、ストライクゾーンでカウントを稼ぐフォークを生かしただけでなく高めの直球も効果的だった。
象徴的だったのは四回1死から牧を打席に迎えた場面。初球のストレートはボールだった。そして2球目のフォークを、あえてストライクゾーンに投じ、見逃しでストライクを奪った。そこから追い込んで最後は高め直球で空振り三振。打者の視線を上下させながら、コースの高低を使う巧みな配球だった。
彼の魅力であるストレートの伸びも素晴らしかった。このまま順調にいけば2桁勝利できる。昨シーズンからの成長を見せてもらった今季初登板だった。
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