【野球】MLB入りも噂されるDeNA・山崎康晃は“第2の大魔神”になれるのか

 ポスティングシステムでのMLB入りも噂されるDeNAの守護神・山崎康晃(30)は、“第2の大魔神”になれるだろうか。

 三浦DeNAは10日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの阪神戦(横浜)で敗戦し、今季の全日程を終了した。選手たちは今後、若干の休息後、来季のV奪回、日本一奪取に向けて再始動することになる。そのためには、現有戦力の底上げは避けて通れないが、ドラフト会議での新人補強だけでなく、FAやトレードでの即戦力の確保も必要不可欠となってくる。

 当然、入ってくる人間がいれば、チームを離れる人間も出てくる。その中で、来季のチーム編成、戦力に大きく関わってくるのが、ストッパー・山崎だろう。山崎は今季、史上最年少で200セーブに到達。2019年以来、3度目となるセーブ王のタイトルこそ逃したが56試合に登板して自己最多タイの37セーブをマーク。防御率は過去最高の1・33で、チーム3年ぶりのCS進出の大きな原動力となった。

 昨オフ、国内FA権を行使せず、年俸2億8000万円の1年契約で契約を更改したが「長いキャリアの中でも一度は経験してみたい」と、MLBに挑戦する希望を語っている。来季の途中にも海外FA権を取得する予定だが、1年でも早く夢をかなえるためにはポスティングシステムを使っての移籍しかない。同システムはMLBの各球団が、移籍希望のNPB選手との独占交渉権を獲得するために行う入札制度だ。過去、イチロー氏(48)や現楽天の田中将大(33)、ツインズ・前田健太(34)らも同システムの恩恵により、MLBでプレーする機会を得た。

 山崎は今後、同システムでの移籍を視野に、球団と話し合いを持つ可能性もあるだろう。もし、MLB入りした場合、比較対象となるのはハマの大魔神と呼ばれた佐々木主浩氏(54)だろう。佐々木氏は1999年のオフに海外FA権を行使して、1200万ドル+出来高の3年契約でマリナーズ入りを果たした。最速154キロ速球と数種類のフォークボールを主体に武器に1年目は2勝5敗37セーブ、防御率3・16の好成績で新人王も獲得。その後、カーブやカットボールも駆使しMLB在籍4年間で129セーブを挙げている。

 最速155キロを誇る山崎も球種は豊富かもしれない。落差の大きいツーシーム、縦に落ちるスライダーと横に曲がるスライダーに加え、球速の違う2種類のナックルボールも持っている。パワーを誇るMLBでは落ちるボールは必要不可欠といわれているだけに大きな武器となるだろう。

 10日の試合後、小さな大魔神・山崎は「負けてしまったことは悔しいが、この結果を糧にしてさらに成長したい」と話した。そのステージはMLBなのか。今後が注目だ。(金額は推定)(デイリースポーツ・今野良彦)

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