「ウエスタン、オリックス１－０阪神」（３０日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲）

　コイ斬り任せろ！！開幕２カード目、４月６日・広島戦（マツダ）に先発予定の阪神・西純矢投手（２１）がウエスタン・オリックス戦に先発。６回２安打１失点、４奪三振と力投し、開幕前の最終登板で準備は整った。

　第５回ＷＢＣで侍ジャパンのエース格だった山本との投げ合い。「相手のテンポが速かったので、自分も乗っかっていきました」。最速１５２キロの直球にツーシームやフォークを織り交ぜ、貫禄の投球を展開した。

　得点圏に走者を進めても、２度併殺打で打ち取った。「狙い通りゲッツーが欲しい時にゴロを打たせたり、三振が欲しい時にうまく三振を取れた」と納得の表情を見せた。

　打撃センスも高い西純は六回、山本相手に鋭い打球も放った。１５２キロを完璧に捉えたが、打球は投手正面のゴロに。思わず「クソ！！」と声も出たが、相手エースは「あれはヒットでした（笑）。たまたまグローブに入りましたけど」と“敗北宣言”。「本当にいい経験です」と西純も頬を緩めた。

　故郷の広島で、今季初先発へ。１軍では初のマツダだ。「気負う必要はないかなと思うので、いつも通り自分の投球をするだけです」。気迫の投球で赤ヘル軍団をねじ伏せる。