阪神・青柳 ベストナイン初受賞 虎投では井川以来19年ぶり!来季はプラス“アレ”
プロ野球のベストナインが24日、発表され、阪神・青柳晃洋投手(28)が初受賞した。阪神の投手では2003年・井川慶以来となる快挙で、来季は18年ぶりの“アレ”を目指すと意気込んだ。また中野拓夢内野手(26)は遊撃部門で初受賞。近本光司外野手(28)は外野手部門で2年連続受賞となった。
青柳が新たな勲章を手にした。昨季惜しくも2位で逃したベストナインを初受賞。プロ7年目でセ・リーグ投手の頂点に立ち、喜びを爆発させた。
「セ・リーグで1人しか選ばれないんで、一番票が集まったのは本当にうれしい。周りから評価してもらっていただける賞なので、他のタイトルもうれしいですけど、また違った喜びがありますね」
今季は24試合に登板し、13勝4敗、防御率2・05。新型コロナウイルス感染により開幕こそ出遅れたが、最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠に輝いた。エースとして君臨するからこそ心残りもある。
「セ・リーグのピッチャーで一番の成績なので満足感はありますけど、チームはギリギリの3位だったり、そういうところで悔しさはもちろんあります」
次のターゲットは“アレ”しかない。03年にベストナインを獲得した井川は、チームを18年ぶりのリーグ優勝に導いている。くしくも来季“アレ”を達成すれば同じ18年ぶりとなる。青柳も“W獲り”へ意欲十分だ。
「成績を出すことがそういうことにつながってくると思う。僕自身の成績がチームの成績に直結するのが先発ピッチャーだと思っている。終わった時にみんなが笑えるように」
秋季キャンプの参加を免除され「僕、まだ“アレ”の免疫がない」と苦笑い。ドラフト5位入団からのサクセスストーリーには、まだ続きがある。来季こそまだ見ぬ頂点に立つ。