阪神・湯浅「今は最優秀中継ぎを目指したい」 清宮、村上ら同学年への思いとは

 球宴に初出場した阪神・湯浅京己投手(23)が27日、夢舞台での2日間を終えてデイリースポーツに手記を寄せた。26日・第1戦での登板では、全球150キロ超えの直球勝負で堂々の1回無失点。対戦した清宮ら同学年への思いや、対面を熱望していた栗林らとの交流の内容を明かすとともに、飛躍を遂げる中で新たに芽生えた今季の目標について明かした。

  ◇  ◇

 初めてのオールスターは、バッターもフルスイングで来ていますし、投げていて楽しかったです。ブルペンでは普通に変化球も投げようと思っていたんですけど、マウンドに行ったら自分の性格上、真っすぐで押したいという気持ちが出て来て、真っすぐで全球いっちゃいました(笑)。

 力んでボールが垂れていたなと思うので、もっとキレのいい、質のいいボールを投げたかったです。もっと成長して来年も出られるように、出たら真っすぐで空振り三振を取れるように頑張ります。

 三塁コーチャーをした時には、対戦した清宮が三塁を守っていたので、サヨナラホームランの話をしました。村上もそうですけど、同学年の選手の活躍というのは、素直にすごいなと思う半面、やっぱり負けたくないという気持ちもありますね。お話を聞きたかった栗林さんとは、変化球の握り、ケアの方法とかを聞きました。この2日間で、普段なかなか交流できない方たちと交流させてもらえて、すごい勉強になりましたし、ありがたい機会をいただいたなと思います。

 ここまでのプロ生活を振り返ると、リハビリが長くて野球ができない時期はいろいろ苦しんだ時期がありました。そんな中で、去年はリハビリ組を外れてすぐに1軍に呼んでもらえるってなって。自分の中ではうれしい気持ちと、正直、いいのかな?という気持ちもありました。

 結局、1軍では悔しい結果に終わりましたけど、その経験を生かしてここまでやれているのかなという思いもあります。その分、1軍で絶対に悔しさを晴らすという気持ちが去年のシーズン終わりからずっとあったので、無駄ではなかった。

 今年は開幕から1軍で投げさせてもらえて、毎日が勉強で、学ぶことばかりです。開幕前と比べたら少しずつ自信もついてきたと思います。その中で会心の1球として記憶に残っているのは、A・マルティネスの三振の球(※)と、甲子園で山田哲人さんから三振を取ったアウトローの真っすぐです(5月5日・ヤクルト戦。153キロ直球で空振り三振に)。自分の感覚も結果も良かったので、よく覚えています。

 新しい目標もできました。シーズンが始まる前には30ホールドを自分の中で掲げていましたが、今は数字というよりは最優秀中継ぎを目指したいなと思っています。まずは後半戦もしっかりチームの勝ちに貢献できるように準備していきたいですし、29日からのヤクルト3連戦を勝ち越して、少しずつでもゲーム差を縮めて逆転できればと思っています。(阪神タイガース投手)

 ※1日・中日戦でA・マルティネスにプロ初被弾して敗戦投手に。翌2日・同戦でリベンジの152キロ直球で空振り三振。

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