阪神ドラ3桐敷 3カ月ぶり成長見せた5回1失点 好投も無援で登録抹消へ

 「阪神0-3広島」(7日、甲子園球場)

 一球の失投が重くのしかかった。4月14日・中日戦以来、3度目の先発マウンドに臨んだ阪神のドラフト3位・桐敷拓馬投手(23)=新潟医療福祉大=は、5回を4安打1失点で降板。二回、先頭のマクブルームにソロを被弾。味方打線の援護にも恵まれず、3敗目を喫した。

 「あの一本は入りから無駄球2球だった。そこからの失点だったので、本当にもったいない」。敵の4番に対し、変化球でボールが2球続いた後、ストライクを取りにいった146キロ直球を左中間席に運ばれた。「もっとアバウトにいけば良かった。狙いすぎた」と反省。四回無死で迎えた2度目の対戦ではフルカウントからの7球目、スライダーで空振り三振に斬った。今後につながるリベンジに成功した。

 教訓と同時に収穫も得た。球速は140キロ台後半を計測し、無四球と制球も安定し、6三振を奪った。「自分のフォームの感覚も力の伝え方も球速も合っていた。すごく良かった」と手応えを実感できた70球だった。

 2軍で調整中に体のキレを取り戻すべく、ウエートトレーニングの方法を変更し、有酸素運動も積極的に取り入れた。取り組みの成果を1軍でも発揮できたことに「ホームランは打たれたけど、前回抹消されたときと比べて成長というか、そういうピッチングはできた」と前を向いた。

 三回以降も散発2安打の好投で追加点を許さず、1点を追う五回の打席で代打を送られた。70球と余力を残しての交代だったが、試合後の矢野監督は登録抹消を明言。再び2軍で調整に励みながら次の機会をうかがう。

 「前よりは真っすぐとかで空振りを取れるというのは分かった。次はアバウトにいくところと慎重にいくところを場面、場面で理解して投げていくのが課題」。この悔しさを糧に心身ともにさらに強くなった新人左腕が、今度こそ記念の1勝目を手にする。

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