【新井貴浩氏の眼】阪神開幕4番・佐藤輝は“らしさ全開”で 大山は“4番奪還”の気持ちを

 現役時代に阪神と広島で4番を務めてきたデイリースポーツ評論家・新井貴浩氏(45)が23日、今季開幕4番が確実な佐藤輝明内野手(23)に向けて“らしさ全開”の心構えが大事と説いた。独特な緊張感がある開幕戦だからこそ気負いは禁物。同時に大山悠輔内野手(27)には長いシーズンを見据えた4番奪還を期待した。

  ◇  ◇

 開幕4番を託されそうな佐藤輝は必要以上に気負ってほしくない。4番はチームの勝敗の責任を背負わなければいけないと言われるが彼は2年目。背負うということより、とにかく彼らしいプレーを見せてほしい。

 はやる気持ちは出ると思う。ただ、大事なのは自分のパフォーマンスを発揮すること。佐藤輝には、春季キャンプやオープン戦でトライしたことを試合でも出していく姿勢を大事にしてもらいたい。1年間、軸として戦ってもらわないといけない選手。自分が取り組んできたことを信じて。焦りは禁物だ。

 そして大山。きっと本人の中で思うこともあるはず。彼の中では『また4番を打つんだ』という気持ちがあると思う。

 シーズンは長く何が起きるか分からない。チームが、いつ、どのような状況になるかも分からない。大山には、いつ4番に戻ってもいいという思いを持って臨み続けてほしい。佐藤輝と共に野手陣の軸となる選手。2人はチームにとって必要不可欠だ。

 藤浪は2年連続で開幕投手を務めることになった。良い表情をしている。キャンプやオープン戦の内容を見る限り、藤浪本人も納得している部分が多いのではないだろうか。表情が充実している。

 絶対に開幕戦のマウンドは緊張すると思う。だけど、佐藤輝と同様に気負いすぎなくていい。また、青柳も調整など難しい面もあるだろうが、また状態を戻して、チームのために投げ続けてくれるはずだ。

 シーズン開幕は独特な緊張感がある。ピッチャーもバッターも、若手もベテランも関係ない。チーム一丸、自分たちの野球で思い切り戦う姿を楽しみにしたい。

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