阪神・ドラ3桐敷 初シートで堂々ノーヒッ投 先発ローテ&中継ぎの“救世主”期待

 シート打撃でマルテと対決する桐敷(撮影・田中太一)
 登板後、矢野監督(左)から声をかけられる
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 「阪神春季キャンプ」(15日、宜野座)

 阪神のドラフト3位・桐敷拓馬投手(22)=新潟医療福祉大=が15日、初めてシート打撃に登板した。最速146キロの直球にキレのある変化球を交え、打者5人に対して無安打1三振1四球と安定した投球を展開。矢野監督は「どこでも使える」と高く評価し、不安を抱える中継ぎ陣の救世主になり得る可能性も浮上した。

 太陽が久々に一日中、顔をのぞかせていた宜野座。観衆350人に桐敷が堂々たる投球を披露した。シート打撃で初めてプロの打者と対戦して無安打。いきなりアピールに成功だ。

 自己採点は70点。「決めるところ、ストライクを取るところであったり、打たせたいところで(打たせることで)あったりができていない部分もあった」と反省はしたものの、「思い切って投げたボールが、アバウトですけど、ストライク先行でできた」と手応えも感じた。

 一番の見せ場は、最後の打者・マルテとの対戦だ。カウント2-2から、内角へスライダーをズバリ。バットが折れたような鈍い音とともに、三ゴロに仕留めた。「変化球のコントロールが課題だったので、そこはまず一つ見せることができた」と左腕。「コースを間違えなければ打ち取れることもわかったので自信になった」と納得顔だ。

 ベンチから熱い視線を送った矢野監督は「どこにはめても使えるというのがチームにとってもありがたい。先発でも中(継ぎ)でもいけるし、右でも左でも関係なく、自分の投球が(できる)」とうなずく。

 先発ローテ入りに期待がかかる一方、及川の先発挑戦や、新型コロナに感染していた岩崎の調整遅れ、岩貞らが思うように調子が上がらないという状況の中、リリーフ陣の救世主となり得る可能性もありそうだ。

 各球団の“007”も、その安定感を警戒。広島の岩本スコアラーは「ロング(リリーフ)もできそう。言い方は良くないけど、(崩れた展開で)もう一回ゲームを立て直せそうな投手」と注目。中日・金子スコアラーも「ブルペン見ているときからすごい安定していますし。このままいけば開幕1軍の中にいるのではないかなと」と評価した。

 初めてのキャンプは折り返し。「残りの時間を大切に、目標を達成したいなと思います」と気を引き締めた桐敷。20日の練習試合・中日戦(宜野座)で対外試合デビューとなる予定だ。目標である開幕1軍へ向け、さらなるアピールを目指す。

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