阪神・糸井 定位置奪還へみなぎる闘志 移籍後自身最速!5日・紅白戦レフトで出場

 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 今年に懸ける決意の表れだ!阪神・糸井嘉男外野手(40)がキャンプ休日の4日、左翼で出場する5日の紅白戦に向けて臨戦態勢を整えた。虎に移籍した2017年以降、自身最速の実戦出場は昨年2月21日の練習試合・広島戦。大幅に前倒しとなった今シーズンの初陣で、若虎に負けじとアピールに燃える。

 「僕には失うものはないので」-。そうキャンプインの日に語っていたチーム最年長が、不退転の決意をグラウンドで体現する。今季のチーム初実戦でもある5日の紅白戦。「出るつもりではいます」という糸井の気持ちを首脳陣も受け止め、井上ヘッドコーチは「レフト」で起用する方針を明かした。

 昨季は主に代打で77試合に出場。打率・208、3本塁打、18打点でリーグ優勝も逃し、二重の悔しさを味わった。オフの契約更改交渉では1億減の推定年俸8500万円プラス出来高でサイン。2年連続で減額制限(1億円以上は40%)を超える50%以上の減俸提示を受け、志を新たにした。何としても意地を見せると誓い、プロ19年目の春を迎えた。

 「みんなとやっぱり一緒にやるだけで。こうね。自分にもムチが打てるので。まあ一人だと妥協も多少出てくるところもあるので」

 今キャンプでは20歳以上も年下の選手と汗を流す日々。若手と同じ100球近くの連続ティー打撃をこなし、外野の守備練習に加えてファーストミットをつけて内野ノックも受ける。第1クール最終日の3日にはブルペン投球を行う伊藤将のボールを打席に入って確認。「ピッチャーの生きた球を見れて良かったです」と試合を想定して準備していた。

 矢野監督も「嘉男自身が挑戦してるし、守りに入るものがないというか。やれるだけやるという気持ちで来ているのは重々分かる」と心意気を感じている。他を圧倒するような結果を出し続けていけば、定位置を奪還できると信じて突き進む。

 外野のレギュラーは中堅・近本が不動で、右翼は佐藤輝が基本線。左翼は昨季20本塁打を記録したサンズが退団し、ロハスらを含め激しいサバイバルレースが予想される。絶対に諦めない。糸井の挑戦が幕を開ける。

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