阪神・西勇 今季初星!降雨コールド7回2失点“完投”
「阪神6-2巨人」(6日、甲子園球場)
冷たい雨が降りしきる悪条件の中、阪神は先発の西勇が打倒巨人を体現した。7回4安打2失点で今季初勝利をゲット。降雨コールドゲームが決まるとこの日一番の笑顔を見せ、梅野と並び立ったお立ち台で喜びをかみしめた。
「毎年本当に初勝利が一番大事ですし、勝てるか勝てないかというのをすごい自分の中では左右されるんですけど、本当に無事1勝できて良かったです」
攻撃陣からの大量援護を推進力に変え、三回まではパーフェクト。五回無死一塁から香月に2ランを浴びたが、崩れる気配なく3点目を与えない。週頭のマウンドを任されるエースは「1人で終わったのは相当でかいと思います」と甲子園での巨人戦では初となる完投勝利に胸を張った。
矢野監督も「(西)勇輝らしく丁寧に丁寧に投げてくれて。最後までいってくれたというのは本当に、非常に助かりました」と絶賛の94球。「最後の回くらいか。配球もまた変わったりとか。いろいろ引き出しがあるからこそ投げられる」と一流の技に目を細めた。
昨季の巨人戦は5試合で3勝1敗、防御率1・77。新型コロナウイルスの陽性判定を受けた丸やウィーラーなどは不在だったが、今年も“Gキラー”の健在ぶりを示せたのは今後の戦いを見据えた上でも大きい。
右腕は「チーム自体がいい流れできていますし、そんな負けるという雰囲気もない」と語った。今季の甲子園初戦は痛快な“G倒”。勢いそのままに、一気に首位を独走する。