藤田平氏 三宅秀史氏を悼む「動きはもちろん肩も抜群だった」
デイリースポーツ評論家・藤田平氏が5日、3日に心不全のため死去した阪神OBの三宅秀史氏を悼んだ。
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三宅さんは1966年からコーチも兼任されていて野球に対して厳しく、生活面もきっちりされていた。一方、寮に住まわれていて偶然、顔を合わせた時は、気さくにあいさつもしてくれた。普段はとてもスマート。体形も筋肉質で無駄な肉がなくスラッとしていて、野球選手には見えなかった。
ボールが目に当たる事故があり、思うようなプレーができなくなり葛藤もあったかもしれない。三宅さんと同期入団の吉田義男さんは、ボールが当たらなければ自分より長く現役を続けられていただろうと、おっしゃっていた。
全盛期の守備は巨人の長嶋茂雄さんより上だという声も聞かれたほど華麗だった。動きはもちろん、肩も抜群に良かった。
当時は三宅さんがサード、吉田さんがショート、そして鎌田実さんがセカンドで日本一の内野スタッフと言われた時代。私とポジションは違ったが、プレーを間近で見て育ててもらった。目の前に手本がいたのは幸福なことだった。
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