阪神・藤浪 タカ狩り4回0封 最速158キロ直球&149キロスプリット

 4回を無失点に抑える藤浪
 5回、ソフトバンク・上林を打ち取り声を張り上げる藤浪
 3回を無失点に抑える藤浪
3枚

 「オープン戦、ソフトバンク0-4阪神」(5日、ペイペイドーム)

 控えめに握った拳が手応えの証しだ。阪神・藤浪が今季最長4回を3安打無失点。4度目の実戦でも鮮やかな変わり身を披露した。躍動感あふれる投球で、開幕ローテへ大前進だ。

 「全体としては良かったんじゃないかと思います。いい感じで投げられましたし、(登板前に)言っていた通り、意図したアウトが割と多かったんじゃないかと思います」

 降板後のコメントに充実感がにじむ。今季最速158キロの直球を軸に、ストライク先行の投球で宝刀カットボールなど変化球も巧みに操った。三回1死で上林を空振り三振に斬ったスプリットは、149キロをたたき出した。

 「いろんな球種を使えたという意味では良かった。変化球でもカウントを取れましたし、相手に(狙い球を)絞られることなく投球できたと思うので」。ペイペイドームでの登板は19年オープン戦以来。2年ぶりの敵地で4528人のファンをざわつかせた。

 アクシデントも乗り越えた。六回1死から四球と暴投。その直後の投球で左足をひねった。「左足を踏み込むのが怖くなっちゃった。投球のタイミングが合っていなかった」。福原投手コーチ、トレーナーがベンチを飛び出す場面もあった。さらに連続四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は柳町を150キロで押し込み、二ゴロ併殺でピンチを脱出した。

 「力一杯投げている感じなので、今は。もうちょっと落ち着いた投球ができればいいかなと思います」

 開幕まで約3週間、新たな課題も収穫だ。「何があっても堂々としているのは自信の表れの部分が出ていると思う。そういうところでも頼もしくなってきた」。矢野監督の評価もうなぎ上り。自信を持って、9年目の開幕へ突き進んでいく。

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