広島・西川6日OP戦出場 教育L視察の佐々岡監督「足の状態いい」

 4回、右前打を放つ西川(撮影・立川洋一郎)
 4回、打球をキャッチする西川
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 「教育リーグ、広島10-3ソフトバンク」(5日、由宇球場)

 広島の西川龍馬外野手(26)が6日から1軍に合流し、即ヤクルトとのオープン戦(マツダスタジアム)に出場することが5日、決定した。この日は教育リーグに「3番・中堅」でスタメン出場。視察に訪れた佐々岡監督の前で安打を放つなど軽快な動きを見せた。昨年11月の右足首手術から復活したヒットメーカーがレギュラーの座を奪取する。

 小雨が降りしきる寒空の下、力強く振り抜いた打球は一、二塁間を破り、右前へと転がった。四回、2死一塁から尾形の初球真っすぐを引っ張った。「ヒットじゃないでしょ。二ゴロですよ(笑)」と振り返るも西川らしい強烈な当たりは万全のコンディションを裏付ける一打となった。

 守備でも軽快な動きを見せた。四回には増田の左中間へのフライを懸命に追い、左翼の野間と声を掛け合って捕球するなどはつらつとしたプレーを披露。途中からは左翼にも就き、「守備は問題なくできた」と安どした。

 視察に訪れた佐々岡監督は2月27日(火の国サラマンダーズ戦)以来2試合目の実戦となった西川に「しっかり動けているというか、足の状態もいい」とゴーサイン。予定通り6日に1軍に合流し、オープン戦初戦となるヤクルト戦に即出場させることを明言した。

 昨季は開幕から中軸を任されたが、8月下旬にコンディション不良のため、約1カ月間戦線を離脱した。シーズン終盤で復帰し、76試合に出場。打率・304、32打点、6本塁打の成績を残すも、11月には「右腓骨(ひこつ)筋腱腱鞘」の手術を受けるなどけがに苦しんだ1年だった。

 「まずは焦らずにしっかり足を治すことだけを考えてやってました」と2軍キャンプでは治療を最優先にしながらトレーニングに励み、努力を重ねた。

 開幕には間に合った。それでも右翼の鈴木誠以外、外野のレギュラーは確定しておらず、復帰後も休む間もなく、レギュラー争いは続く。若手の大盛や正随が台頭し、「楽しみな選手が多いなと思った。刺激も受けましたし、タラタラしてたら僕もすぐ抜かれる。突き放すくらいでやっていかないといけない」と気を引き締めた。

 「実戦が少ないので、あとは試合勘だけですね。今年はしっかり試合に出て、離脱することなく、最後まで戦えたらと思います」とシーズンでのフル回転を誓った鯉の安打製造機が、まずは開幕レギュラーを確定させる。

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