阪神・井上 プロ洗礼2Kデビュー 球団高卒新人野手では52年ぶり初出場初先発

 2回、井上はプロ初打席で空振り三振に倒れる
3枚

 「中日3-0阪神」(14日、ナゴヤドーム)

 期待のルーキーがデビューした。阪神ドラフト2位・井上広大外野手(19)が1軍初昇格。「7番・右翼」で、球団高卒新人野手では1968年の川藤幸三以来、52年ぶりとなる初出場初先発を果たした。結果は中日・大野雄にプロの洗礼を浴び、3打数無安打2三振。チームは今季11度目の完封負けで、3位に転落した。

 名前がアナウンスされると、大きな拍手が左翼スタンドから沸き起こった。1軍初昇格を果たし、「7番・右翼」で即スタメン起用された井上。敗戦の瞬間はネクストバッターズサークルで見届けた。3打数無安打2三振。肌身で1軍の高い壁を感じ取った。

 「一つ一つのレベルがとても高いと感じたので、日頃の練習からもっと上のレベルを目指してやっていかないといけないと感じました」

 中日のエース・大野雄に格の違いを見せつけられた。二回2死一塁で迎えた第1打席。1ボールから2、3球目のフォークを豪快に振りにいったが、バットに当たらず。追い込まれると、続く4球目も外角低めに同じ球種を投じられて再び空を切った。

 唯一バットに当たったのは、五回1死走者なしで迎えた第2打席。1ストライクからの2球目、低めの146キロ直球にバットを合わせたが一ゴロに。八回には先頭で打席に立って3球三振。手も足も出なかった。

 阪神の高卒新人野手が1軍初出場で先発出場したのは、1968年の川藤幸三以来、52年ぶり。安打を放てば、球団史上初の快挙だったが、達成することはできなかった。

 2軍では出場全61試合で4番に座り、打率・220、8本塁打、32打点。実戦経験を重ねる中、1軍昇格の報は突然、舞い込んだ。「すごくびっくりしました。昨日の夜に聞いたので、そこから緊張はしていますが、しっかり睡眠をとって体調を整えました」とできる限りの準備を整え、名古屋に乗り込んだ。

 デビュー戦の相手が球界を代表する左腕・大野雄。これは矢野監督の狙いでもあった。「一番いい投手と当たれば、それ以降は下がるんだからさ。一番いい投手と当たれば、スタートとしては、あいつにとってもいい経験になる」と説明した。

 「自分が振るバットのところには来ない。同じような空振りをしているので、そこはもっと練習して対応できるようにしていかないといけない」と井上。試合後即分析し、課題は明確だ。次こそ結果で虎ファンを歓喜に導く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス