阪神・大山 トドメの不敗神話弾!4号2ラン、五回イッキ9人攻撃
「阪神8-3中日」(18日、甲子園球場)
会心の一撃が左翼席に突き刺さった瞬間、甲子園が揺れた。10試合連続で4番に座る阪神・大山が試合を決定付ける4号2ランを放った。今季、背番号3が本塁打を放った試合はこれで4戦4勝。“不敗神話弾”で不退転のエースを援護した。
五回、一挙4点を奪いなおも1死二塁の場面。2番手・佐藤の初球、真ん中に入った136キロスライダーをフルスイングした。快音を響かせた打球が聖地の夜空を舞い、左翼席前方に着弾すると4956人の観客から拍手が注がれた。一塁のベンチ前では“エアグータッチ”を交わした大山。ダメ押しの一撃で、1イニング今季最多得点となる6得点へと結びつけた。
10日・DeNA戦(甲子園)以来7試合ぶりのアーチ。「(初球を)狙っていました。ファーストストライクから行くのが自分の持ち味。どんどん行くしかないと思った」と積極的な姿勢が功を奏した。
価値ある一打を量産した先週から一転、勢いに陰りが見えていた。今週はこの試合前まで、16打数1安打。悩みを振り払うような完璧な一発に「今日の一本は自分の中で一つのきっかけになればいい。修正していければ」。そう思えるほど、両手には最高の感触が残っていた。
昨季は108試合で4番を務めたものの「全てで力のなさを感じた」と言う。それだけに「常に野球を考える」と自粛期間中でも、自宅にいる時間でもあらゆる打者の映像集をくまなくチェック。“いいとこ取り”をして、打撃の引き出しを増やす工夫を重ねた。
チームは23試合で24本塁打。シーズン125本ペースでアーチを量産中だ。チーム本塁打数が3桁に到達したのは2017年の113本が最後。矢野監督も「あした、また打ってくれるでしょう」と信頼を置く生え抜きの大砲が、猛虎打線の起爆剤となる。
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