阪神・高山が復活ののろし 1番志願でマルチ!虎2020年の初安打

 1回、中前打を放つ高山
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 「練習試合、阪神7-6中日」(8日、北谷公園野球場)

 2020年、矢野阪神の対外試合初戦で復活を期す男が結果を残した。プレーボール直後の打席で、中日・山本の直球をセンター前へはじき返した高山。本来の打撃を取り戻しつつある16年の新人王が、レギュラー奪回へ好スタートだ。

 初回、積極果敢なスイングで相手にプレッシャーを与えた。ボール球もきっちりと見極め、3-1とバッティングカウントを作って迎えた5球目だった。

 高めの直球を振り抜き、チーム初安打で勢いを生むと、1点を追う五回無死一塁での第3打席では追い込まれながらも外角直球を流し打ち。三塁・高橋が打球判断を迷って左前に抜けるラッキーなヒットでチャンスを拡大した。

 続く近本の右中間三塁打で一気に一塁から生還。対外試合初戦に1番で志願出場し、見事に試合の流れを変える活躍を見せたが、本人は「初回のヒットよりも最後の打席での三振を悔やんだ方がいいと思うので」と厳しい表情を崩さない。

 九回1死で迎えた第5打席、簡単に追い込まれて最後は藤嶋のフォークにバットは空を切った。結果を求められる立場だからこそ、1打席の反省を忘れない。

 矢野監督は「何が何でも試合に出たいというのは、去年の途中くらいからすごく出ている。準備のレベルも上がってきている」と目を細めた。「これだけ打席に立たせてもらってるんで」と前を見据えた背番号9。絶対に輝きを取り戻すという強い意志が、その姿勢からにじんでいた。

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