阪神・近本 高速回転走法!2年連続盗塁王へスペシャリストと走り方改革

 秋本氏(後方)からマンツーマンで指導を受けながら走り込む近本
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 阪神の近本光司外野手(25)が19日、2年連続の盗塁王へ“高速回転走法”の習得に意欲を示した。鳴尾浜で新人合同自主トレを指導する陸上トレーニングコーチの秋本真吾氏(37)に直談判。スピードアップのヒントを得た。走りのスペシャリストから授かった金言を生かし、2020年はさらに進化した姿を披露する。

 2年連続の盗塁王を狙う近本に、新たなスパイスが加わった。新人らが汗を流す横でショートダッシュを繰り返す。全てはスピードアップのために-。男子200メートル障害の元アジア最高記録保持者である秋本氏から約1時間、マンツーマン指導を受けた。

 午前の練習を終えた昼食時。「(速く走るために)できることは何でもやっておきたい」と、新人合同自主トレの指導を終えた秋本氏に走法のチェックをお願いした。昨季は盗塁王に輝いた近本の足だが、走りのプロから見れば、まだまだ改善点があるという。

 明確な問題点と指摘されたのはストライドの広さだった。秋本氏は「1歩のストライドは身長比に対して広いので。着地した時に一番大きい力を発揮しないといけない位置と外れた位置に着くので、筋肉に負荷がかかり過ぎてしまう」と説明する。

 走塁では加速するまでの4歩目までが重要と言われている。速度が伴っていない段階でストライドが広がってしまうと、足の力が正確に伝わらず加速が鈍くなる。秋本氏は「回転数を上げることがスピードを上げることにつながる」と改善策を話す。世界を舞台に戦う陸上選手の平均回転数は、1秒間に4・5~4・7(30メートルにおいて)。一方、近本の塁間における回転数は4・1~4・2と分析した。

 短い時間だったが、改めた走法の手応えは十分だ。「めちゃくちゃ良かった。回転数は今まで意識していなかったので。今後の盗塁にしっかりつなげたいですし、今日だけでなく、継続的にやっていかないと。何事もそうですけど、続けていきたい」。近本は“高速回転走法”のマスターに意欲を示した。

 春季キャンプ期間中の秋本氏は1軍ではなく、2軍の安芸で講師を務める予定。そのため、動画送信や質問を連絡して遠隔指導を求める考えだ。チームの得点力アップへ欠かせない近本の快足。走りのスペシャリストから受けた助言を胸に、真価の問われるプロ2年目を突っ走る。

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