青柳、無四球0封 前回とはまるで別人87球 背水登板で信頼取り戻した!

 「中日0-0阪神」(13日、ナゴヤドーム)

 張り詰められた緊張の糸は、最後まで切れることがなかった。スコアレスの行進を続けた中日の左腕・大野雄との投げ合いは、7回0/3を無失点。白星はつかめなかったが、阪神・青柳には降板時、三塁側の虎党から温かい拍手が送られた。

 初回1死から大島、アルモンテに連打を浴びて一、二塁のピンチを招いたが、ビシエドを遊ゴロ併殺。これが最大のヤマ場だった。二回は2死から連打を浴びたが後続を寸断。その後は危なげの「あ」の字もない投球を続けた。直球とツーシームに加え、スライダーとチェンジアップでアクセントを付けた。「いい感じで丁寧に投げられた」と一定の手応えをにじませた。

 右打者の外角へのスライダーが、出色の制球力。見逃せばボールの球が面白いようにバットの空を切った。四回から六回まで三者凡退。七回まで先頭打者を毎回封じ、勝つための最善を尽くした。

 制球に課題を残す右腕には珍しく無四球だったが「ヒット7本も打たれているので、無四球というのは良かったことに直結しない」と右腕。打席では先頭で迎えた五回、追い込まれてからファウルで6球粘り、最後は空振り三振に倒れたが11球投げさせ、勝利への執念を表現し続けた。

 前回7日のヤクルト戦(神宮)では自己ワーストタイの5回6失点。6四死球と苦しい投球で今季8敗目を喫し、ローテ剥奪の危機だったが、崖っぷちで踏みとどまった。福原投手コーチも「チェンジアップもよく投げていましたし、力で投げている感じがなかった」と評価。次回以降の登板への契機とすることに期待した。

 八回、先頭の代打・藤井に中前打を浴びたころで降板したが、胸を張れる87球。ベンチの信頼を取り戻した右腕の復調は、チームにとって希望となった。

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