矢野虎、雨中で散々3失策…3位転落 両リーグワースト52失策

 「交流戦、阪神2-3日本ハム」(7日、甲子園球場)

 悲鳴、ため息が甲子園に充満した。3つの失策が全失点につながる悪循環。阪神・矢野監督は西の力投を報えなかった守乱を悔やんだ。

 「アンラッキーということでもない。ただ、グラウンドがこういう状況であるけど、それがOKということにもならない。西に本当に申し訳ない」。後味が悪い3位転落に声のトーンは沈んだ。

 交流戦の開幕カードでロッテに勝ち越し、2年ぶりの甲子園6連勝を狙った一戦。試合前から降り続いた雨で、グラウンドコンディションは悪かった。土は水分を含み、外野の芝生はボールが転がれば水しぶきが上がる状態だった。

 四回は糸井が右翼線への打球を処理し、ワンバウンドで糸原に送球したが、想定よりも跳ねずに糸原のグラブの下を通過。記録は糸井の失策となり、無死三塁となった。

 筒井外野守備走塁コーチは「(条件は)お互いさまなので。連係だったり、グラウンド状態だったり、ぬれたボールを考えると、もっと対策の準備をしておかないといけなかった」。先制点を与えるきっかけとなったプレーを悔やんだ。

 六回1死一塁は、中田が一塁ファウルグラウンドにフライを打ち上げた。落下地点に入ったマルテは、普段の浜風とは反対で、三塁から一塁方向へ吹く風に流された打球をミットに当てながら落球。直後に中田に適時二塁打が飛び出した。

 負の連鎖は続く。2点差を追いついた直後の七回。先頭・中島の三遊間のゴロを、この回から守備に入った遊撃・北條がスライディングキャッチ。送球はツーバウンド目に荒れた地面で跳ねて、マルテのミットの上を通過。無死二塁とされ、その後大田の犠飛で決勝点を奪われた。

 チーム52失策は両リーグワースト。セットアッパー・ジョンソンが出場選手登録を抹消された今、白星を伸ばすためにも守備の修正は大きな課題となる。

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