「広島２－１阪神」（３１日、マツダスタジアム）

　劇的なサヨナラ勝利で球団史上最多の月間２０勝締めだ！決めたのは広島の切り込み隊長、野間峻祥外野手（２６）だ。１－１で迎えた延長十一回、能見から放った打球が右翼・糸井の頭上をはるかに越える自身２度目のサヨナラ打。チームは今季５度目のサヨナラ勝ちで２位・阪神を粉砕し、４連勝でゲーム差を４と広げた。

　ナインからもみくちゃにされるひとときが心地良かった。今季７度目の延長戦。野間のバットで試合を決め、今季５度目のサヨナラ勝利。「最高でーす！」と声を張り上げたお立ち台では鈴木、西川のウオーターシャワーを華麗によけ、最後はスパイクを脱いで自ら水を浴び、スタンドを大歓声に包み込んだ。

　１－１の延長十一回２死から上本が左前打で出塁。代打・磯村も四球でつなぎ一、二塁となると、野間は能見の７球目フォークを右越えへはじき返した。「浮いてきた球を拾えたらと思っていた。食らいついた結果で良かった」と頬を緩めた。

　緒方監督も「上本、磯村、最後は野間も執念で食らいついていった中で、いい打ち方をした。久々に地元に帰って来て、ファンが応援してくれたおかげです」と目を細めた。

　４連勝で球団記録を前日から更新する月間２０勝で５月締め。野間は「６月も勢いを止めることなく、全員で頑張ります！」と宣言した。月が変わっても快進撃は止まらない。