矢野監督 虎の強さ見せた!九回打者9人猛攻5得点!1点差追い詰めた

 8回、選手交代を告げてベンチへ戻る矢野監督
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 「DeNA6-5阪神」(25日、横浜スタジアム)

 阪神はあと一歩及ばなかったものの、驚異的な粘りを見せた。0-6と敗戦濃厚な状況で迎えた九回、猛虎打線が意地の反撃。糸井嘉男外野手(37)の3ラン、ドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=の2点適時打で1点差に迫る猛打を披露。敗れはしたが、最後まで諦めない選手の姿勢に、矢野燿大監督(50)からは前向きな言葉が並んだ。

 連勝は止まった。それでもチームの勢いが止まるような敗戦ではない。むしろ九回の猛攻が、今の矢野阪神の強さを物語っていた。

 八回までDeNA先発・上茶谷の前にわずか2安打で、6点をリードされる苦しい展開。だが、ドラフト1位ルーキーの初完封勝利を阻止するきっかけを、虎のドラ1ルーキーが作る。先頭の近本が上茶谷の直球をはじき返す中前打で出塁。その一打を合図に猛攻が始まった。

 糸原が右翼線を破る二塁打で無死二、三塁にチャンスを拡大。ここで糸井が上茶谷の110球目直球を強振し、阪神ファンが陣取る左翼スタンドへたたき込んだ。この3ランで点差は、3点。続く大山が二塁への内野安打で出塁すると、たまらずラミレス監督が投手交代を告げる。

 2番手・エスコバーに続き、守護神・山崎を引きずり出すと、2死二、三塁から木浪の2点適時打で、あと1点まで追い詰めた。最後は代打・鳥谷が左飛に倒れたが、7連勝中のお得意さま相手に、“ひょっとして”と思わせるところまで来た打者9人の猛攻撃は、必ず次戦につながる。

 「いろいろあるよ、いい部分も、改善せなアカン部分も。ただ、明日もある。あのまま完封で終わっていたら、(相手の)中継ぎ陣も登板することなく終わっていただろうし。明日につなげられるように、生かせるように」。試合後、指揮官からは前向きな言葉が並んだ。

 清水ヘッドコーチも「負けることもある。引きずっても仕方がないし、また明日頑張りたい」と前を向く。3戦目のDeNA先発は今季2完封勝利と好調な浜口。最終回に見せたこの日の勢いをそのまま初回からぶつけ、守り抜く今年の勝ちパターンに持ち込みたい。

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