梅野 九回執念の同点打「西さんを敗戦投手にするわけには…」

 9回、左前に同点となる適時打を放つ梅野
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 「広島2-1阪神」(31日、マツダスタジアム)

 このままでは終われない。執念と意地で白球をバットに乗せた。阪神の梅野の一時同点となる適時打。広島の守護神・中崎を打ち破り、延長戦へと持ち込んだ。

 0-1の九回。先頭の上本が左前打で出塁し、2死一塁からは代打・高山が右前打でつないだ。一、三塁と絶好機で迎えた第4打席。「好投の西さんを敗戦投手にするわけにはいかないという気持ちで打ちにいきました」。1ストライクからの2球目、140キロのツーシームに食らいついた。打球は三遊間を破り、左前へ。仲間が作り出したチャンスを生かした。

 選手会長の一撃で反撃ムードかと思われたが、得点はそれだけ。首位チームとの競り合いを制することはできなかった。

 扇の要としての守備だけでなく、打撃でも存在感を発揮する梅野。七回には右前打を放ち、今季19度目の複数安打を記録した。チームトップの打率・310を誇り、打線をけん引している。

 一時、追い上げを見せたが勢いに乗れずにサヨナラ負け。「勝ちたかった。こういう戦いもあるので、負けは負けと受け止めて。(勝敗を)五分に戻せるようにあしたはやっていきたい」と悔しさをにじませた。味わった屈辱はすぐに晴らす。

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