秋山、鷹狩り4回0封 直球キレキレ!3・31開幕2戦目へ金本監督ひと安心

 「オープン戦、ソフトバンク4-1阪神」(3日、ヤフオクドーム)

 予定の責任回を投げ終えた阪神・秋山は、少し首をかしげてマウンドを降りた。オープン戦初先発で4回3安打無失点。2本の長打に反省も残るが、最速143キロの直球は球速以上のキレ、力があった。ローテが確約される中、課題と収穫を求めた63球。開幕に向けて妥協なく成長を続けていく。

 「2死から走者を出したので。攻撃のリズムを考えて3人で終わらせないと」。初回、福田に対して1ストライクからの2球目だ。新球チェンジアップがベースの手前でワンバウンド。大きく外れたボールに“封印”を決めた。直球主体の投球に切り替え、外角高めの直球で空振り三振に。

 続く高田も内角高めの同球で、2者連続三振に斬って取った。「結果が欲しい心理もあった。直球は質のいい球も多くあったので。一番自信のある球で、頼ることも多くなる」。12個積み重ねたアウトは、10個が直球で奪ったものだ。昨季のブレークを支えた宝刀は健在。前回2月24日のヤクルト戦では3回で、3失点しただけに0封には収穫があった。

 ただ、少しだけの後悔も残る。ソフトバンクは積極的な初球攻撃。配球の変化を試すつもりが、「抑えたい欲がある中の投球でしたね」と苦笑いする。キャンプイン直後、金本監督から「ローテはやるよ」と通達された。過去8年は常に争う立場。信頼の9年目に戸惑いもあるが、期待に応えたい思いは強い。

 このまま順調なら開幕カード2戦目、31日の巨人戦登板が有力だ。「きょうは秋山が一番の収穫かな。一安心ですね」。指揮官は胸をなで下ろした。評価したのは5個あったフライアウト。スピンの利いた直球だ。「試合と練習の感覚が、まだマッチしていない。質を上げていく必要がある」とは秋山。飽くなき向上心は主戦の自覚。昨季以上のシーズンにするため、1日も無駄にするつもりはない。

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