ゴメス休日返上練習後に「おかわり打」
阪神が神宮球場で指名練習を行った16日、マウロ・ゴメス内野手(30)が志願して打撃練習を「おかわり」した。左脇腹痛の影響で15日に戦列復帰したばかりの4番が2度フリー打撃を行い、チームで最後までバットを振った。本人は感覚とリズムを求め、和田監督からは「キレ」の回復を要求された。17日のオープン戦・DeNA戦(横浜)から守備を解禁。4番・一塁でフル出場する。
ゴメスはウオーミングアップ、ティー打撃、フリー打撃、一塁ノック、外野でのランニングをこなし、いい汗をかいてベンチへ引き揚げた。See You!と手を振ってロッカールームでバッグを担ぐのかと思いきや、神妙な面持ちでグラウンドへ戻ってきた。手には2本のバット。首をひねり、納得のいかない表情でオマリー打撃コーチ補佐とひそひそ対話し、再びトス球をたたき始めた。
「きょうはバッティングをしている中でしっくりきていなかったんだ。最近バッティングのリズムが良くなかったから、ああいう形で打たせてもらったよ」
志願のおかわりだった。ゴメスはチームの最後までバットを振った。2度目のフリー打撃では40球で3本の柵越え。そのすべてをバックスクリーン付近へ放り込んだ。
この日、関東遠征組は午後2時から神宮球場で指名練習だった。関本、福留、鳥谷、マートンは免除され、ゴメスも休養日を選択できる立場だが、左脇腹痛の影響で前日15日のDeNA戦で実戦復帰したばかり。4打席で1本適時打を放ったものの、得点圏に走者を置いた残り3打席は四球と三振、併殺打。首脳陣と話し合った上でホリデーを返上した。
練習終了間際、ゴメスと和田監督の間で何やらやりとりがあった。ドミニカンは「打撃の話さ」と笑ってごまかしたが、指揮官は「フィーリングの問題。振らないとキレが出てこないから。昨日の試合もボールは見られていた。あとはキレだけだな」と会話の中身に触れた。指揮官は技術やメンタル面に注文をつけることはなかった。4番に回復を願うのは感覚のみだという。
17日のDeNA戦から守備に就き、いよいよ全開を視野に入れていく。14年の打点王は残り6試合のプレシーズンマッチで勝負強さのキレを取り戻す。
関連ニュース





