能見、9連戦先陣&G倒で首位奪取や

 阪神・能見篤史投手(34)が2日、9連戦の初戦となる3日・ヤクルト戦(神宮)の先発に向けて、甲子園での投手指名練習で調整した。ヤクルト戦に続いて、中5日で9日の巨人戦(甲子園)にも先発予定。リリーフ陣を休ませるためにも長いイニングを投げ、チームに流れを呼び込む。同じく9連戦中に2度先発予定のランディ・メッセンジャー投手(32)とともに貯金を増やし、首位奪取へと導く。

 最優先のチームの白星と共に、内容にも目指すものがある。託されたのは3日のヤクルト戦。チームとして9連戦をしっかりと戦い抜くために、能見が強い決意で先陣を切る。

 「(長いイニングを投げるのは)状況に応じてですね。まずは一人ずつしっかりと。どの試合も大事ですけど、何とかうまくリリーフ陣を休めるように」

 連戦となれば、先発の出来次第でリリーフ陣に負担がかかる。だからこそいいスタートを切りたい。「(長く投げないと)福原さんに文句を言われるので(笑)」。3、4月で14試合に投げた右腕への気遣いの中に、秘めた闘志をのぞかせた。

 ヤクルトとは、4月18日の対戦(甲子園)で6回2/3を2失点で勝利。最近4試合でバッテリーを組んだ藤井が負傷で出場選手登録を抹消中のため、鶴岡とのバッテリーが濃厚だ。「いろいろと相談しながらやりたい」。神宮での再戦後、順調なら9日の巨人戦(甲子園)に中5日で先発する。

 「まだそこまではね。一戦一戦なんで」と能見。4月12日の対戦で完封勝利を収めた巨人戦。現在、12年9月から巨人戦に11カード連続(2試合以上のカード)で先発している。次回で12カード連続という数字に、伝統の一戦での能見の存在の大きさが表れている。

 この日は、甲子園での投手指名練習でキャッチボールなどで調整。「打線に援護してもらってるので、先に点を取られないようにしていきたい」。現在4連勝中。5月は昨年3勝0敗で月間MVPを受賞しており、その再現にも期待がかかる。

 9日からの巨人3連戦には、前回3連勝した時と同じメッセンジャー、榎田と挑む。一気に貯金を増やし、首位奪取を実現したいゴールデンウイーク9連戦。能見が勢いを付け、追い風を吹かせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス