メッセ今季3度目“開幕男”7回0封だ

 「ヤクルト0‐12阪神」(24日、神宮)

 “開幕男”メッセンジャーが、得意のヤクルト斬りで輝きを取り戻した。シーズン開幕、交流戦明けに続き、3度目の開幕戦。7回無失点。完封リレーを彩った「投」の主役に、神宮の虎ファンから惜しみない拍手が送られた。

 「初回から勢いに乗っていけたよ」。いきなり猛虎打線が5得点。十分すぎる援護をもらった燕キラーは、立ち上がりからエンジン全開だ。

 初回2死からミレッジには、150キロ台のストレートを連発。最後は内角高めの151キロ直球で空振り三振。二回にはフォークでバレンティンに空を斬らせた。「いろんな球種を交ぜていこうと思った」と緩急自在の投球で、三振の山を築いた。

 ヤクルトの右打者を完璧に封じた。ミレッジ、バレンティン、畠山らに安打を1本も許さない圧巻ピッチだ。六回までに10三振。自身今季初の2桁奪三振の快投に、和田監督も「ようやくメッセ本来の投球になってきた」と目を細めた。

 阪神では48年ぶりの助っ人開幕勝利を収めながら、前半戦は納得のいくものではなかった。前半最終戦の17日・巨人戦では中継ぎ登板したが、2/3回を5失点と大炎上。悔しさだけが募った。

 傷心の右腕を癒やしたのは最愛の家族だった。球宴休みを利用し、プールに出かけたり、スカッシュなど家族サービスに奔走した。「リフレッシュ?とても疲れたよ」とジョークを飛ばした。かけがえのない時間が、疲れた心の充電を完了させた。

 今季ヤクルト戦5試合に投げ、4つ目の白星を奪った。お得意様を無四球で封じて9勝目。虎の助っ投としては、バッキー、キーオに次ぐ3年連続の2桁勝利に王手をかけた。

 後半戦を占う節目の一戦で、最高の結果を出した右のエース。「(内容に)満足している」。自分を取り戻した背番号54が、チームを逆転Vへと導く。

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