長友、不安一蹴 所属クラブで出場機会減も「試合よりきつい練習してきた」

 「W杯アジア最終予選、日本-イラク」(6日、埼玉スタジアム2002)

 W杯アジア最終予選のイラク戦とオーストラリア戦に臨むサッカー日本代表は4日、さいたま市内で合宿3日目の練習を行った。DF長友佑都(30)=インテル・ミラノ=とFW本田圭佑(30)=ACミラン=が合流し、25人全員がそろった。6月のキリン杯以来の代表復帰となった長友はクラブで出場機会に恵まれていないが「試合よりきつい練習をしてきた」と、周囲の不安を一蹴した。練習は冒頭15分間を除き非公開で行われ、戦術などを確認した。

 試合への飢えを解き放つ。この日午前、成田空港着の航空機で帰国した長友は空港に居合わせた利用客、待ち受けたサポーターによるサインや写真撮影の求めに気さくに応じた。さっそくチームに合流し、公開された冒頭15分間では、ともに別メニュー調整となった本田とランニングで汗を流した。

 9月のW杯最終予選2連戦は右ふくらはぎ痛のため辞退した。自身が不在の間、日本は初戦のアラブ首長国連邦(UAE)に逆転負けを喫するなど1勝1敗と低調な滑り出しとなった。「同じ思いで見ていた。自分も(試合に)行っているつもりで見ていたので、その分悔しさも大きい」と、もどかしさを込めて振り返った。

 所属するインテル・ミラノでは今季公式戦9試合で出場3試合と出番に恵まれていない。現地メディアでは今冬の放出リストに入ったと報じられるなど厳しい状況に立たされている。それでも2日のローマ戦では後半17分から途中出場。8月21日の開幕戦以来リーグ戦6試合ぶりとなるピッチに立ち、攻守両面で上々のプレーを見せた。痛めていたふくらはぎについても「問題ないです」と回復ぶりをアピールした。

 代表とクラブ、全ての鬱憤(うっぷん)を晴らす準備はできている。「試合に出る準備はしていた。試合よりきつい練習をしてきたので」と、強い自負をのぞかせた。あとは代表のピッチで自身の価値を証明するだけだ。国際Aマッチ出場90試合を誇り、日本の左サイドに君臨してきた長友が、ハリルジャパンの救世主となる。

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