藤岡奈穂子が日本初世界4階級制覇! 吉川晃司に肩車され喜び爆発

 「ボクシング・WBA女子世界フライ級王座決定戦」(13日、後楽園ホール)

 藤岡奈穂子(41)がイサベル・ミジャン(35)を10回TKOで下し日本初、女子世界タイの世界4階級制覇を果たした。ジムを応援する歌手の吉川晃司の肩車でリングを一周し、喜びを爆発させた。

 2回にカウンターの左フックでダウンを奪った藤岡は、攻めの手を緩めず一方的な展開。最終10回、コーナーで連打を浴びせたところでレフェリーが試合を止めた。再三追い詰めながら最終回にもつれた試合を「本当にタフだった。ベルトを取りに来た気迫を感じた」と振り返った。

 11年、世界初挑戦の前日に東日本大震災が発生し、試合が中止になった。宮城県出身の藤岡は、今でも「あの時のことを忘れず初心で」と言い聞かせているという。

 フライ級は2度失敗していただけに喜びもひとしお。次は女子世界初の5階級制覇をかけライトフライ級を狙う。「(前IBF女子世界同級王者の)柴田(直子)が取られた相手とやりたい」と言う。成功すれば主要4団体制覇の偉業も同時達成となる。

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