黒田雅之が暫定王者、2階級制覇

正規王者・粉川拓也(右)に祝福された黒田雅之
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 「ボクシング 日本フライ級暫定王座決定戦」(28日、後楽園ホール)

 正規王者の粉川拓也(宮田)が試合で左耳を負傷したため設けられた暫定王座決定戦は、元日本ライトフライ級王者で、同級2位の黒田雅之(川崎新田)が3-0の判定(97-93、97-94、96-94)で同級1位のユータ松尾(ワールドスポーツ)を下し、2階級制覇を達成した。黒田は26勝(15KO)7敗3分、松尾は12勝(6KO)3敗1分とした。

 序盤から激しい打ち合いとなったが、松尾の圧力を想定していた黒田はこれをしのいで5回終了時の中間発表ではジャッジ2者の支持(1人はドロー)を受けた。中盤以降も一進一退ながら、最終回は左右のボディーを効かせ、松尾の反撃を断った。

 試合後の控室には粉川が姿を見せた。黒田が「きょうみたいな試合じゃやりやすいだろうなって思ったでしょう」というと「そうだね」と返された。統一戦は粉川のケガの回復待ちとなる。

 昨年3月に粉川に挑み判定負けした黒田は「前回は消極的になりすぎた。ガンガン出る中で、相手のイヤなことをやっていきたい」と、リベンジを誓っていた。

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