スターダム、100キロ超女に原爆2連発でイオV10!女UFC戦士が挑戦状

V10を果たした紫雷イオ=後楽園ホール
3枚

 「プロレス・スターダム」(15日、東京・後楽園ホール)

 6周年記念日大会が913人の観衆を集めて行われ、ワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオがバイパー(英国)を下し、自身が持つ最多連続記録に並ぶ10度目の防衛に成功した。

 イオは、体重100キロを超える巨体のバイパーと2度目の防衛戦で下して以来の再戦。序盤から得意の空中殺法を次々とはね返されるなど、リベンジに燃えるバイパーの肉弾戦に圧倒された。それでも、終盤にコーナー最上段で担ぎ上げられたところを雪崩式フランケンシュタイナーで返してチャンスをつかむと、最後はこん身の力を振り絞っての原爆固め、クロスアーム式原爆固めを連発してトドメを刺した。

 試合後、マイクを持ったイオは「100キロ超級のバイパーを2度ぶん投げて、2度目のV10成功させました!」と絶叫。「バイパー、とんでもなく強いし、とんでもなく重い。限界を超えた」と挑戦者の健闘をたたえた。

 続けて、「このまま11度目の防衛戦まで突っ走ります。ここまで来ると一番の強敵は自分自身かなと思います。だけど、私は相手を欲している。11度目の防衛戦の餌食になるヤツはどいつだ、出てこい、オラー!」とほえて次期挑戦者の登場をアピールした。

 すると、UFCにも参戦した豊富な総合格闘技経験を持ち、この日の3WAY戦でもジャングル叫女を絞め落とし、その片りんを見せつけたシェイナ・ベイズラー(米国)が現れて名乗りを上げた。そして、英語でまくし立てるとイオを急襲。裸絞めで絞め落とす暴挙に出ると、バイパーがイオの助太刀に入り、選手が総出で制止する大混乱となった。

 リング上が落ち着くと、イオは「次、2月23日の後楽園ホール大会、UFCのシェイナ、V11の相手にしてやっていこうと思います」と挑戦を受諾。また、イオがバイパーの行動に感心し、「入りたい?」と、自身のユニット「クイーンズクエスト」に勧誘するも、丁重に断られる一幕もあった。

 インタビューでもイオは「里村(芽衣子)選手だったり、岩谷麻優とか宝城カイリとか、自分の中で強豪というか何度でも戦いたい相手がいると言っていましたけど、バイパーも何度戦ってもその時、その時で違う味を味わわせてくれるレスラーであると再確認しました」と、改めてバイパーを評価。「この試合でデッドリフト(バーベルを引き上げるウエートトレーニング)で背中を重点的に鍛えに鍛えました。それでも重かった。この試合を通して、また紫雷イオは強くなった」と、成長に手応えを感じていた。

 ベイズラーについては、「あの人は今までやったことのない選手。UFC出身という格闘技のバックボーンがある。プロレスとはまた違った強さ、ナチュラルなパワーもあるし、体格から骨格から鍛え抜いていて、バイパーとはまた違う強さを持っている」と警戒。そして「スペードのクイーン」の異名を持つベイズラーから渡されたトランプを手にして、「どういう意味なんでしょうね」と困惑しながらも「V11の餌食になってもらいます」と、それを握りつぶして必勝を宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス