Jでこびないマスコット 浦和のレディア

 Jリーグが現在、各クラブからの立候補キャラクターによる「マスコット総選挙」を行っている。公式ウェブサイトを通じて投票を受け付けているが、各マスコットが投票をサポーターにお願いする“選挙活動”にいそしむ中、微動だにしないマスコットもいる。浦和レッズのレディアだ。

 レディアは昨年の総選挙で37人中最下位に沈む屈辱を味わった。一番、頑張らなければならない立場の“彼”が悠然と構えているのはなぜなのだろうか。

 本来、浦和は日本一のサポーター数を持つと言われる人気クラブ。総選挙のような企画では有利なはずだが、昨年は最下位、レディアの息子・シャーレくんが立候補した一昨年も20位(37人中)と中位にとどまった。この不振の裏にはクラブのポリシーが隠されていた。

 クラブの広報担当者は「選挙活動をすることは考えていません。そういう展開をしてきていませんので」と説明した。レディアが生まれた92年から「レディアもレッズの一部だし、当然、品位あるものとして育てていこう」という考えがあったのだという。

 浦和はクラブとして、「サッカーで人をひきつける」スタイルをとっている。スタジアムは「真剣勝負の場である」という理念もあり、ホーム・埼玉スタジアムの試合日もレディアはピッチ内に姿は見せない。近年は埼玉スタジアム敷地内の広場などでファンと交流する機会を設けているが、他クラブで一般的になっているピッチ内でサポーターと盛り上がったり、チームを応援したり、というような活動はしない。

 ネット上では「ニート」などというあだ名までつけられたこともあるが、一時期と比べクラブイベントや公式ショップで“働く”機会も増えた。広報担当者によると、バレンタインデーにチョコレートを配布したこともあるという。

 投票期間は23日まで。中間発表では40人中23位だった。選挙活動ゼロのこびないマスコットの結果はいかに。

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