八重樫 再起戦で2回TKO勝ち

2回、ソンセンレック・ポースワンジムを右フックでマットに沈め、TKO勝ちした八重樫東=東京・大田区体育館(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング8回戦」(1日、大田区総合体育館)

 元世界2階級王者・八重樫東(32)=大橋=はソンセーンレック・ポスワンジム(タイ)に2回2分5秒でTKO勝ちし、スーパーフライ級に転向しての再起戦をKO勝利で飾った。

 1回、右カウンターで顔面を打ち抜き早々とダウンを奪うと、2回、豪快に決めた。右フックでぐらつかせつると、最後は鮮やかな右クロスカウンター。相手をあおむけにリングに倒し、失神させた。

 「こんなに早く試合が終わるのは何年ぶりだろう。もう一度、王者になるスタートラインに立てた」と、3戦ぶり勝利に安どした。

 大橋会長は「練習してきた出入りがスパーの通りに出せた。八重樫は生まれ変わった。進化する。八重樫のいいところは足」と絶賛。今後に関してはスーパーフライ級で世界3階級制覇か、フライ級世界王座の再奪取を視野に入れた。

 本人も「どっちでもいけるように。ボスが柔軟な人間なので対応できるようにしていきたい」と話した。

 昨年9月、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に9回TKO負けし、WBC世界フライ級王座から陥落。12月に同ライトフライ級で3階級に挑んだが、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に7回KO負け。引退すら考えたが、周囲の期待に応えリングに帰って来た。

 「たくさんの人から当たり前のように『まだ続けるんでしょ』と声をかけられた。もう一度世界チャンピオンになろうと思い、リングに立ちました。八重樫東はまだまだ戦います。不器用ですが頑張ります」と、リング上では故・高倉健さんのようなトークで大声援に応えた。

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