東大、14年ぶりの勝ち点ならず

2回明大2死二塁、渡辺佳明に適時三塁打を打たれ肩を落とす東大の先発・宮台康平(左)=神宮球場
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 「東京六大学野球、東大3-12明大」(19日、神宮球場)

 3回戦が行われ、東大の14年ぶりの勝ち点はならなかった。2002年秋の立大戦以来の勝ち点を狙ったが、中2日で先発のエース左腕・宮台康平投手(3年・湘南)が3回6安打3失点と打ち込まれて降板。2番手以降の投手も追加点を与えて大敗した。

 東大は明大に対して、1975年秋の開幕戦で1、2回戦を連勝して以来、勝ち点を挙げていない。

 この日の宮台は初回から明大打線につかまり、2死一、二塁から佐野恵太内野手(4年・広陵)の左前適時打で先制点を与えると、二回には渡辺佳明内野手(2年・横浜)の左中間適時三塁打で1点、三回にも犠飛で失点した。

 対する明大は今秋のドラフト上位候補・柳裕也(4年・横浜)が先発し、5回1安打無失点。5-0とリードした六回からは2番手投手と交代した。柳は四回まで東大打線を無安打(3四死球)に抑えたが、五回2死後に初安打の三塁打を許した。

東大000000030=3

明大11102502×=12

(東)宮台、有坂、竹中、出田-喜入、下雅意(明)柳、水野、川口、斉藤、高橋、星-牛島、中道

◇本塁打(東)山田(明)太田

 宮台は16日の1回戦で0-0の九回にサヨナラスクイズを決められて惜敗。この日は相手の柳も中2日のマウンドとなったが、内容、結果ともにはっきりと明暗が分かれた。宮台は試合後、「柳さんは140キロ台を出すなど完ぺきなピッチングだったが、僕にはできなかった。体力が足りないし、実力不足を感じた」と客観的に自分の投球を振り返った。

 東大・浜田一志監督からは大敗に沈むナイン全員に対し、「勝ち点というのは君たちが思っているより遠い。それをつかむためには明確なビジョンがいる。勝ち点を狙って自分たちの流れでどうやって戦うかだ」と、今後へのげきが飛ばされたという。

 宮台は続けて、「1勝1敗の一番大きな試合を任されたが、向こうのバッターも必死に塁に出ようとしていた。僕が踏ん張らなければいけないのに…そこが1戦目との違い。今後も月曜日の3戦目でどれだけ貢献できるか。まずは土曜日の1戦目をゼロで抑えて味方の援護を待つ。これからも中1日の3戦目は想像できるので、球威が落ちてコントロールも変化する中で、抑えるすべを考えていかなければと。シーズン中はそういう考えだが、長期的には中1日でも普通に投げられる体の状態に持っていきたい」などと、自らの勝ち点ビジョンを示した。

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