【競輪】リオ五輪メダリストらガールズ参戦 東京五輪視野に「知ってもらいたい」

 リオデジャネイロ五輪のメダリストが、ガールズケイリンに参戦している。今回は短期登録選手制度の招待選手として、初出場の女子ライダー4人を特集。スプリントで金メダルのクリスティナ・フォーゲル(25)=ドイツ=をはじめ、銅メダルのケイティ・マーシャン(23)=イギリス、李慧詩(29)=香港、モニク・サリバン(27)=カナダ=は9月に来日。10月からレースに出場し、4年後の東京五輪を目指して、開催国の日本で経験を積み重ねている。

 フォーゲルは2012年ロンドン五輪チームスプリント、16年リオ五輪スプリントで2大会連続の金メダルを獲得した女子自転車競技界のスーパースター。9月22日に来日し、30日に都内のJKAで記者会見を行ったが、スーツ姿の上からでも、鍛え上げられた太ももの太さが際立っていた。

 14年に短期登録選手制度で来日したミリアム・ベルテ(29)=ドイツ=と同じく、フォーゲルの職業は警察官。「2年前にベルテが呼ばれてうらやましかった。今回、やっと招待されてうれしい。賞金をいっぱい稼いで、建築中の自宅の資金にしたいわ」。高額賞金を稼げるガールズケイリンには、創設当初から興味を持っていた。昨年の賞金女王・小林優香(22)=福岡・106期・A2=は1年間で2976万7000円を稼いでいる。

 今回の短期登録選手制度では、約1カ月間で松戸、平塚、京王閣の3場所に出場予定。フォーゲルは初戦の松戸(5~7日)を3連勝で優勝し、世界最高レベルのパワーとスピードを見せつけた。

 残り2場所も全レース1着で3連続優勝なら、獲得賞金は151万2000円に達する。「ガールズケイリンのことはベルテにルールなど教えてもらいました。大事なお金がかかるギャンブルであることもね。ファンの期待を裏切らないように、3開催でベストを尽くしてパーフェクトを目指している」と金メダリストはやる気満々だ。

 今回の来日で、モチベーションが高まる要因には、20年の東京五輪もある。「今回のガールズケイリンで、たくさんの日本人に私のことを知ってもらいたい。そうすれば、東京五輪のときに『ゴー、ゴー、フォーゲル!』と応援してもらえる」。バンクの女王は3大会連続金メダル獲得の偉業達成に自信をのぞかせた。

  ◇  ◇

 リオ五輪の自転車競技トラック種目では、マーシャンを含むイギリスの強さが際立っていた。

 男子ではジェイソン・ケニー(28)がケイリン、スプリント、チームスプリントの3種目で金メダル。女子では13年に短期登録選手制度で来日したレベッカ・ジェームズ(24)がケイリン、スプリントの2種目で銀メダル。団体追い抜きでは男女とも金メダル(世界記録更新)と、ユニオンジャック旋風が吹き荒れた。

 23歳のマーシャンも自転車競技歴わずか2年で、リオ五輪スプリント銅メダリストに輝いた。「陸上から自転車に転向してまだ2年だけど、リオ五輪でメダルが獲れた。今回のガールズケイリンでいろいろなことを吸収して、4年後の東京五輪では金メダルを目指したい」。自転車競技先進国のニュースターは、4年後を見据えて自慢のパワーを遺憾なく発揮する。

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